2015年4月30日木曜日

【訳】 ストレスとマインドフルネス


この記事は、ストレスの歴史について語るオックスフォード大学のマーク・ウイリアムズ教授の Stress and Mindfulness を日本語に訳したものです。彼が語るビデオもYoutube で確認できます。皆さまの日々の瞑想やセルフアウエアネスの向上にお役立て下さい。




あなたがいつも過ごしている一日を思い出してみましょう。あなたは、自分がやりたいと思う以上の仕事を抱え、走り回っているかもしれません。しかし、ウィリアム教授によると… あなたは、天敵から逃れようとするように忙しく逃げているだけなのです。
「しかし、誰も自分の不安から脱するほど早くは走れません」 
と教授は言います。ウィリアムはオックスフォード大学の臨床心理学教授です。同時に Mindfulness-based Cognitive Therapy (MBCT) の共同創設者でもあり、この MBCTのプログラムは鬱の発作から人々を救うために設立されました。以下は、このウィリアム教授のコメントです。

この20年から40年の間に私たちのストレスは一気に増しています。1950年代に病的であると診断された人のストレスレベルと、現代の80年代や90年代の一般的な人が持つ通常のストレスレベルは同等であると言われているのです。70年代から90年代に生まれたデフォルトでストレスレベルの高い大人たちは、現在子育てをしています。そのような親を持つ子供たちは、今後ますますストレス過多になることが予想されるでしょう。
人々がストレスに悩まされる要因は、自分自身では、一見わかりにくい症状にあります。例えば他人に対して疲れたり、イライラする気分を持ったりなどです。ストレスがかかっている時、人はバタバタと動きまわる傾向にあります。1つのタスクが終わる前に次のものに手をつけてしまうなどの行動…。走り回り、次々とタスクに飛び移り、そして食事を味わうことなく過ごす人々の脳を神経科学の分野で観察すると、脳は常に高いアラート状態となっています。敵に襲われているかのような感覚の中で逃げ回っているのと同じです。しかし、誰も自分の不安から脱するほど早くは走れません。
マインドフルネスは、アウエアネス(知ること、気づくこと)と深く関連しています。私たちは、自分自身が行っていることに気づき、味わう必要があります。例えば散歩をしている時、「今日は美しい日だな」と思えたら、それを味わうことができた散歩に感謝したくもなるはずです。主に瞑想をはじめとしたマインドフルネスの訓練によって、それは可能となります。「今、それをやっている」ことを知り、味わう能力なのです。
ストレス過多となっている人々に必要なのは、静かな沈黙の場です。マインドフルネスは、こういった忙しく動く社会の中で静かな場所を見つける良いテクニックです。あなたが不安を感じ、元気を失い、心配ごとを抱え、悶々と何かを考えたりなどしてストレスを抱えている時、あなたの意識は、どこかへ飛んで行ってしまう。別のものにハイジャックされてしまうのです。何かに集中したいのに、集中力が失われてしまいます。マインドフルネスの訓練は、2週間程度続けていただくことで大きな効果を発揮します。集中力は取り戻され、そして記憶力も増すと言われています。




(終わり)

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