2015年10月10日土曜日

忍耐の限界がきたとき、あなたがすべきこと

 ※ この記事は、WEBメディア“Mindful”内の記事“What to Do When You’re Running Out of Patience”を和訳したものです。ご自身の瞑想やマインドフルネス活動の参考にしてください。


14世紀に「農夫ピアズの夢」(ウィリアム・ラングランドの長編寓話詩)が発行されてから今に至るまで、私たちは幼少期から「忍耐は美徳である」と刷り込まれてきました。忍耐に関して衝撃的なのは、私たちにとって改めて忍耐の重要性について説明される必要が全くないほど、忍耐が美徳であるということが当たり前になっているということです。特に現代の西洋社会においては、生活において忍耐が大きな割合を占めることを私たちは確信せざるを得ません。

ただ、忍耐はそうあると望ましいとされるポジティブな性質の中で、多少は周囲からの評判をよくする性質ではありますが、消費主義と金融主義が出会った西洋社会で「成功する」には必須の条件ではありません。忍耐は素晴らしいものですが、それよりもホームランをかっとばし、契約を結び、ポイントを取れるような、他の性質の方が好まれます。ライバルを出し抜き、世間に遅れを取らないよう尻を叩かれるこのご時世において、忍耐は他に遅れを取ることであり、最悪の場合死さえも意味するのです。忍耐はあからさまなものではありません。また、人を前面に押し出すものでもありません。(世界的な有名なコーチングの第一人者である)アンソニー・ロビンス氏のような人の視点から見ると、一言で言うと忍耐は「弱く」感じられるのです。

ウェブスター社の辞書では、忍耐を「長時間待っているとき、あるいは問題や難しい人々に対処するときに落ち着いて、イライラせずにいられること」と定義しています。この定義には、忍耐に関する十分なニュアンスが含まれていません。「落ち着いて」は素晴らしいことですが(私はアップルストアに新製品を求めて殺到する人たちにこの言葉を叫んでいた誰かさんのことを思い浮かべています)、「問題」や「難しい人々」に直面したときに「イライラせずにいる」にはどのような内的感覚でいるのか、そしてどのようにそれを行うのかについては説明が十分とは言えません。

マインドフルネスのスキルを高めるということは、いかに忍耐心を育むかということなのです。私自身の実践と、また臨床医としての経験から言えるのは、忍耐心を構築するためには3つのマインドフルの要素があるということです。
1.今ここで実際に起こっていることを受容する心を育む
2.すべては変化するという厳然たる事実をはっきりさせる
3.自分は分離している、自分だけ離れ小島にいるというような観念にはまり込まない

忍耐心は派手ではありませんが、幸せでいるためには非常に重要です。そして、ダライ・ラマのような聖人だけができることというわけでもないのです。忍耐は現代の心理学と脳科学がサポートできるものであり、あなたが次のものごとを待っている間にできるものです。

私たちが家や他の場所で人に不満や怒りを爆発させたり、愛する人を心の中から締め出したりするのは、私たちが、マインドフルネスの実践が教える3つの要素とかい離していることにより起こります。焦りは私たちの最良の、そして愛に満ちた意図を失わせます。これは自分の身近な人といるときに特にそうなるようです。

ここで、忍耐を消極的な視点でとらえるのをやめ、あなたの日常生活に積極的に組み込んでいく重要なスキルとして活用するための提案をします。


あなたの「忍耐筋」を鍛えるために、以下のワークをやってみてください。

1.以下のように自分自身へ問いかけてください:
あなたは他の人へ怒りを感じていていい気分ですか?他の人への怒りは、ものごとをよりやりやすく、管理しやすくしていますか?怒りは思考を促進していますか、それとも遮断していますか?あなたはどのように怒りを悪化させ、自分と他人へネガティブな影響を及ぼしていますか?あなたが怒り、焦ることで何が犠牲となっていますか?

2.あるいはこのように自分自身へ問いかけてください:
あなたはどのようにしてこの「罪人」から学びますか?意図していないにせよ、どのようにして彼らはあなたに忍耐の境界線とエッジについて教えていますか?あなたは、彼らがあなたに与えた痛みを好きになる必要はありません。でも、さらなる幸せのために、あなたの忍耐力とキャパシティを広げる可能性があるこの機会を得たことを喜んでみませんか?

3.他者に反応したくなる衝動を切り抜けるための目標を設定してください。あなた自身が忍耐を実践することに責任を持ってください。

4.奥の手を使う:
あなたが疲れていてエネルギーが枯渇しているときには、戦いへの衝動に対抗する必要のあるところに身を置かないよう心がけてください。忍耐心が無くなっていると感じたとき(例えば、小さな子どものいる家庭の就寝前など)には、そのときのルーティンをこなすことだけを考えましょう。

<おわり>


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